避妊やPMSの緩和に有効な薬が、低用量ピルです。市販薬とは違い、入手をするためには婦人科などの受診をする必要があります。医療機関で処方される薬であれば、健康保険が適用されるのではないかと考える人は少なくありません。しかし、低用量ピルに健康保険が適用されるかどうかは、目的次第となります。
健康保険が適用されるのは、月経困難症もしくは子宮内膜炎の治療のために低用量ピルの服用が必要となる場合です。この場合、健康目的の服用となるため健康保険が適用され、3割負担で低用量ピルの処方を受けることができます。それに対し、避妊やPMSの緩和が目的の場合は健康保険が適用されず、全額自己負担となります。
全額自己負担で低用量ピルを購入する場合の費用は、28日分で2,500円から3,000円前後をイメージしておくと良いでしょう。ただ、これはピルのみの料金で、これ以外に初診料や再診料、検査代などの費用が必要となります。そのため、1日当たりの自己負担は100円を超えてくることが殆どです。
日々の負担を少しでも抑える場合は個人輸入という方法もありますが、ニセモノを掴まされる可能性もあります。そのため、低用量ピルは値段が高くなることになっても、婦人科などの医療機関で処方を受けることがおすすめです。